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INTRODUCTION

登録者88万人を超える人気Youtubeチャンネル「kouichitv」。チャンネルを運営するコウイチが監督を手掛けた初の短編映画「最悪な1日」札幌国際短編映画祭で特別賞を受賞、そして短編ホラー映画「消えない」は、21年YouTubeで公開されるやすぐさま話題となり、再生回数は470万回を越える。そしてこの度、監督・脚本のオリジナル作品で初の劇場長編映画監督デビューを果たす!ジャンルは得意とするホラー。主演は彗星の如く現れた期待の新星・中島瑠菜。コウイチ監督でしか撮ることができない、怖くて、少し笑って、爽やかな、神様+心霊=新感覚の青春ホラー映画がここに誕生した!

STORY

高校3年生の美咲(中島瑠菜)。母子家庭で親に負担をかけたくないため進学はせず、地元で就職しようとバイトをしながら最後の高校生活を送っていた。親友の皐月(まいきち)は親の希望で大学進学を目指しているが、日々SNS投稿に夢中。
そんなある日、美咲が撮ったVLOGに霊のようなものが偶然写り、投稿動画は瞬く間にバズっていく。驚いた二人はこれをチャンスと思い、続けざまに心霊のフェイク動画を投稿し、バズは益々大きくなり広告収益が手元に入る。調子に乗った二人の撮影はエスカレートし、さらなる刺激を求め地元で噂の廃墟に潜入、とうとう取り返しのつかない本物が映しこんでしまう。さらに、廃墟撮影の道中で地蔵を拝んだ美咲は、和装でお面のような顔の“神様”に憑きまとわれることに——。

PRODUCTION NOTE

企画の立ち上げ
本企画の立ち上げは、コウイチ監督の「消えない」が約400万回の再生を記録し、あの独特の世界観をぜひ長編映画で観てみたいという製作陣の思いから始まった。そしてコウイチ監督も長編映画にはひとかたならぬ思いをお持ちだったことから、早々にデビュー企画がスタートすることとなった。監督からの最初のコンセプトは「神様に見つかることから始まる怪異譚」であること。そこからいくつかのプロットが生まれ、十二支をテーマにしたものや、とある町の神社にまつわるもの等がアイディアとして話し合われた。その間終始一貫していたのは「神様の存在」と「主人公と母の物語であること」であった。
脚本作り
いくつかのアイディアから最終的に進むことになったのは、神にストーカーされた女子高校生の話というもの。そこに、コウイチ監督ならではのSNSに関連した設定が盛り込まれ、ちょっと怖いけれど後味の良い青春ホラーというジャンルがベースとなっていった。そしてコウイチ監督が脚本作りで特に意識したものが「主人公の成長」。本作で物語の主人公、美咲は映画の冒頭の生き方や目標のはっきりしない高校生から、一連の騒動を経て自分の意思で将来を決めようとする前向きな高校3年生となっていく。
神様のデザイン
本作に登場する神様は、これまでの映画にある神様とは一線を画した、独特な風貌をしている。金髪ロン毛に奇妙な仮面。仮面のデザインはコウイチ監督のラフデザイン画を基に作られたが、監督曰く「最初から参考にしようとしてたわけではないですがディテールを決めてくうちに『千と千尋の神隠し』のカオナシっぽくなっていったなというのはあります。無意識に参考にしていたのかもしれないです。」 とのこと。また、金髪ロン毛については、衣小合わせの際に試しにかぶってみてもらったウィッグが意外性があってとても面白く、その場で採用となった。
映画の完成
完成は2025年3月12日。初号の試写で映画を鑑賞したメインキャストは一言、「結構怖かった」。コウイチ監督は、怖いシーンではしっかり怖がって欲しいと常々言っており、ほっとした表情を見せていた。邦画では珍しい、ホラーコメディといったジャンルの本作。主人公が成長して前に進む、青春ホラーとしても楽しめる作りとなった。配信動画から飛び出した、多彩な才能を持つコウイチ監督の長編デビュー作、そして中島瑠菜さんの単独主演の第一作として本作は大きな可能性を持って船出をする。ちょっと笑いながら、時にゾッとし、最後には晴れやかな気持ちになって、劇場を後にしていただきたい。それこそが、監督、スタッフ、キャスト皆が望んだ本作の楽しみ方なので。

CAST/COMMENT

コウイチ
監督・脚本
初の長編監督作品です。主人公と同い年くらいの学生をメインに楽しんでもらえるよう脚本を書きました。
ホラーが苦手な人でも楽しめる青春ストーリーになったかと思います。
ネットでのバズりから将来の選択肢が増え、人生のコントロール権を獲得しようと足掻く主人公の姿を見守ってもらえればと思います!
<コウイチ/プロフィール>
1996年、北海道生まれ。高校1年生のときにYouTubeチャンネル「kouichitv」で動画投稿を開始し、独自のユーモアと映像表現によるショートコメディを発信。シュールな世界観の作品が支持を集める。2018年には短編作品「最悪な一日」が札幌国際短編映画祭で特別賞を受賞。著書に『最悪な一日』、『計画書』などがある。
中島瑠菜
主人公・佐藤美咲(高校3年生)
佐藤美咲役を務めました、中島瑠菜です。この作品は、人間や心霊現象の怖さや不気味さを描きながらも、主人公が未来に向けて一歩を踏み出す物語でもあります。神様に取り憑かれながら、友達と一緒にホラー動画を作る彼女は、恐怖や自分の心の中に揺れ動きますが、最後には小さな希望を見つけます。
観てくださる皆さんの心にも、恐怖と同時に“前へ進む力”が届けば嬉しいです!!
まいきち
橋本皐月(高校3年生)
初めまして!皐月役のまいきちです!!
今回ホラー系のお芝居は初めてで、とても緊張しました。
ホラーかと思いきや、実はハートフルな一面もあったり…
私自身もインフルエンサーとして動画をバズらせることを考えているので、共感できる部分もたくさんありました!
コウイチ監督の独特な世界観がとても素敵だなと感じました。
和田雅成
浅野斗真(霊能者)
凄く遊び心がある作品に仕上がっていると思います。
子供ってきっと何をやるにも本気で、喜んで、怒って、哀しんで、楽しんで。
コウイチ監督から凄くその空気を感じました。
それが凄く心地良くて、作中も何だこれは!というシーンがたくさんです。でもそれが素敵です。だからこそ素敵です。
是非、受け取ってくださいませ。
宮地真緒
橋本未映子(皐月の母)
撮影中とにかく暑かったことを覚えています。
その中でスタッフさんや演者の皆さんの前日のロケのお話や頑張りを聞いて、本当の母親のように「大変だったねぇ…もう少しだよ!がんばれ!」と応援していました。
青春とホラーと不思議が詰まった映画。
私は数シーンでしたが、普通の何気ない日常を演じられて楽しかったです。
奥菜恵
佐藤雅美(美咲の母)
コウイチ監督のもとで撮影に参加できたことは、とても刺激的な経験でした。YouTuberとして培われた独自の発想と斬新なセンスが現場に新鮮なエネルギーを与え、一瞬一瞬が学びと挑戦の連続でした。監督の柔軟なアイデアに触れながら演じることで、自分自身も新しい表現に挑むことができました。今回関わらせていただいた作品が、多くの方に届くことを心から楽しみにしています。